☆コンドウさんの神秘なお話 第五十二話☆
秋の太陽を背に受けて通り雨が心地よく感じる今日この頃です。「さぁ、冒険へ!」
愛用のアナログ式金属探知機を担ぎ、向かった先は子供のころよく遊んだ「日吉廃寺」です。
沼津市教育委員会によると、白鳳時代(七世紀後半)に建立されたが、平安時代初期(九世紀)に廃絶した古代寺院跡となっています。昭和34年から5年間にわたり調査が行われ、創建時の寺域は東西一町(約108m)南北二町にわたり、塔を中心に東西に金堂が配置された飛鳥寺式に似た伽藍配置をとっていることがわかりました。調査にあたった考古学者の軽部慈恩(かるべじおん)は「焼失したため再建され、西に金堂、東に塔、北に講堂の法起寺式の伽藍配置がとられたのだろう」と推測しています。礎石は心礎(中心の礎石)が出ホゾ式で、周囲の礎石は中座二重造出礎石と呼ばれる形式をとっており、非常に珍しく貴重なものです。しかし平安時代の焼失後は再建されませんでした。
大正6年の東海道本線敷設の際には塔礎石の大半が移動されたため、昭和52年8月に行った史跡設備工事により、礎石配置の復元をしました。
令和2年9月13日(日)11:45から探索開始です!何が出てくるのかワクワクしながら鳥居周辺から始め、史跡の説明看板前まで流してみました。小雨が降っている状況だったので、ぬかるみに気をつけながら大地に意識を配ります。開始5分、早速反応が・・!?そこを木の枝で軽く掘ってみると、出てきたのは「錆びた針金」でした(笑)この探知機は直径200mm、重さ1,5㎏、VUメーター付き(音量感を指示するための測定器)地表から約10㎝の金属の存在を3種類の音で教えてくれます。あいにくの雨なので機械の調子がベストではありませんが、とりあえず頑張ってみようと思います。次のヒットは10分後にやってきました。期待に胸を膨らませて足元を掘ってみました・・出てきたのは・・なんと「折れた釘」でした(2回目の笑)場所を庚申塔のある境内前から雷神木(昔、雷が落ちた瞬間を見た大木なのでそう呼んでいる)前へと移して探索をしました。さらに10分後、「ピィーー」という今日一番の反応があり、そこを掘ると銅錆び色に輝く「10円玉」が出てきました!「やったぁー!」10円玉を見つけました!嬉しかったですね。古銭ではありませんでしたが現代のお金が出てきました。自動販売機の下を見ればありそうな10円玉ですが、こういう形で見つけると最高です!たぶん参拝者が落としていったのだろうと考えて、お賽銭箱に入れさせていただきました(^-^)
このコンセプトがたまりませんね!大自然に身をゆね、太古のロマンに想いをはせる、トレジャーハントの醍醐味の一つです!枯葉の下からはダンゴムシやミミズがワサワサでてきます(*’▽’)厄介なのは「蚊」です・・必ず虫よけスプレーを持っていきましょう(^_-)それと茂みやうっそうとした場所には毒虫やヘビなんかも潜んでいるので
注意しましょう!
今回は30分間ということで時間を区切りアタックしました。そこで手に入れたお宝を紹介しますと、「錆びた針金」、「折れた釘」、「10円玉」になります。子供のころ、ここで見つけたお宝があります。忍者が使う「忍具」の一つ「サイ」と呼ばれる武器です(本物かどうか不明)ごっこ遊びで紛失してしまい手元にはありませんが、もしかしたらこの廃寺は忍の中継地点的役割(忍びの隠れ家的役割)に使われていたのではないかと子供ながら妄想を膨らませていました。お断りしておきますが、市の指定史跡なのでやたらに掘り返したり傷をつけるような行為は一切行ってはいけません。万が一、金銭や財宝を見つけた場合は警察や関係機関に速やかに届け出ましょう!
「宝探しとは究極な自己との対面であり、大いなる探求の旅である」BYコンドウ
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