☆コンドウさんの神秘なお話 第五十八話☆
1781年にクール・ド・ジェブランとド・メレによる「原始世界」がパリで出版されました。この第八巻で古代エジプトの叡知とタロットを結びつけることが説かれています。それを本格的に推し進めたのが以前、神秘なお話にも登場したことのあるエテイヤという人物です。当時フランスのパリではカード占いが大流行していました。そして最も名声を博したのが先駆者であるル・ノルマンです。このあたりから占い師がサービス業に移り変わっていき現代風に溶け込んできたのでしょう。
19世紀半には隠秘学思想家の「エリファス・レヴィ」が頭角を現してきます。彼はエテイヤによって作られた「タロット=占い」という図式ではなく、ド・ジェブランから始まった「タロット=古代書物」としての存在を強調すべく、ベールに包まれた古代密議やタロット、錬金術などを「高等魔術」として扱いました。その背景には18世紀末から広まったメスメリズム(現代でいう催眠療法に近しいものであり、催眠術の基礎的な部分)の影響もあったと言われています。
ここで疑問が生じますが、「高等魔術」に対し「低級魔術」と言われた「世俗的なまじない」は消滅してしまったのでしょうか?
いや、世界を見渡していただければお判りになると思いますが、むしろ「世俗的=現世利益」のほうがもてはやされています。
なぜでしょうか?我々一般人が求めていたのは高等魔術が目指す「古代の叡知」ではなく、日常の問題に対してすぐに答えがわかり、三次元社会に囚われた自分を一瞬だけ楽にする現世利益なのです。しかし社会で抱える問題が実は神の世界の現れなのです。
神秘主義の格言として「上なるごとく下もまたしかり」とあるように、人類各々の魂の進化過程におけるニーズを求めるタイミングの違いにより、魂のどの分を進化させていくのか人それぞれ違ってきます。それはまた運とも成長とも言い換えることもできます。
それでは4月27日(12:32新月入り)から5月12日(04:00満月入り)までを占っていきたいと思います。
1月生まれ(カップ9の正位置)
時間的にゆとりがもて、望みが実現する方向で動きますが責任が生じます。
2月生まれ(カップ10の正位置)
協力が平和を呼び込みます。家族やグループを見直すことで隠れていた「幸せ」を発見するでしょう。
3月生まれ(ペンタクル8の正位置)
勉強や趣味に集中すると良いでしょう。さらに「質」の追及に意識をかけることで充実した連休を過ごせます。
4月生まれ(ペンタクル9の正位置)
物質界から離れ、自然と触れ合うことで魂が安定します。そうすることで自己集中が養えるでしょう。
5月生まれ(ワンドペイジの逆位置)
そのことを一度止めるべきです。それは才能を発揮していくための「停止」であるからです。
6月生まれ(女帝の逆位置)
不満が生じ、わがままにならないことがポイントです。道を見失わないように少し休憩しましょう。
7月生まれ(ワンドキングの逆位置)
自分本位にならないように注意しましょう。実行したいことがすべて台無しになってしまいます。
8月生まれ(カップ3の逆位置)
団体行動をしないことが吉と出ました。無理に推し進めるとで首や腰を痛めるでしょう。
9月生まれ(吊るし人の逆位置)
強い強制力を感じます。しかし前進していくことで道が開けると啓示されました。
10月生まれ(カップクイーンの逆位置)
独りでいたい状況だが、そうさせてくれない状況が用意されています。内面のバランスに気をつけましょう。
11月生まれ(ワンドクイーンの逆位置)
光が辛いようなら影にいることも必要になります。とにかく無理は禁物です。人にお願いしてください。
12月生まれ(ペンタクルキングの逆位置)
想いが悪いように働かないよう、それがあなたにとってチャンスなのか考えてください。
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