☆第30話☆
2018年は戊戌の陽土でした。それに伴った「改革」を起こすことができましたか?白黒どちらか一つに光があたる年でした。甲乙などの十干、子丑寅などの十二支の組み合わせが60年かけて周り、亥で終わり、2020年の子で始まります。亥は「がい」と言い、「とざす」「閉める」という意味で、十二支の最後になります。天皇陛下が生前退位する2019年は陰陽五行で己亥になります。己は陰土、亥は陰水となり、互いに削り合う相克関係になり、土砂が汚水の中に流れ込むイメージになります。規律、勤勉の下には爆弾が隠されており、理性と感情のバランスをとることが難しく感じるでしょう。六十干支が同じで、土が水を侵すので、特色として「代替わりと人事異動が激しい年」になります。上が下を抑える意味合いもあり、自ら引くことで調和をもたらすでしょう。注意事項として、あまりにも世間知らずがために、一般的なことを大げさに捉え、慢心してしまい、責任転換してしまうことです。これが運を下げる要因の一つになります。亥を相手に後退するときは、決して背中を見せてはいけません。相手の目を見据えてゆっくりと一歩一歩下がっていくのです。逆に自分が突進する立場なら深追いは危険です。そこには罠が潜んでいるかもしれません。ですので「去る者は追わず」という気構えでいたほうが相手にも自分にもプラスになるでしょう。陰陽五行で火が強い年は景気が拡大し、水が強い時期は縮小すると言われています。己亥は土と水の組み合わせであり、土剋水で水のエネルギーを土で抑えています。本当に水の力が強くなるのは、2020年東京オリンピック開催年の庚子になります。庚は金で子は水。金生水で水のエネルギーは一気に強くなるということです。
もう一つ、運を上げるうえで大事なことがあります。前にも書きましたが、地球の振動数が8.5Hzに上昇したと言いました。シューマン共振と呼ばれる、極極超長波が地球の周りを取り囲む電離層と地球大地の間で伝播する現象です。地球の脳波などとも言われる天然の周波数です。アルファー波の領域であり、また、シータ波にも干渉しています。シータ波は禅や瞑想において体験する至高の世界でしたが、アルファー波は、日常生活で感じる緊張感やイライラが主になる14Hzのベータ波とは違い、集中力が高まるリラックスした領域なのです。人の周波数は、肉体→感情→思考の順に高くなり、さらに肉体と感情の間に「エーテル体」というものが入ってきます。肉体よりはレベルが高く、感情よりは低いのですが、思考より上にいくためには、この不可視なエネルギー体の干渉がなければ人間社会(三次元世界)に埋没する形となります。
即ち、地球が人間にとって触れやすい周波数に落とし、人類に覚醒を促してきたのです。
助け合う気持ちが希薄になり、広がりを感じられない現代社会、天上の民としての翼をもがれ、地上に落ちた存在である我々に、地球が働きかけています。慈悲の手を差し伸べ、実現したいことがあるならば同調しなさいと。その第一段階として「リラックス」があり、第二段階で「体感」というエーテル体強化を図り、第三段階で「イメージ」の構築から、第四段階で肉体からエネルギーを徐々に「解放」していきます。
思考と感情で想像力にアクセスし、アルファー波に満たされた状態で肉体に対し、中立的なエーテル体の干渉率を上げることで、潜在意識からの願望実現への信号が大きくなり、思考を超えた世界、つまり原型(アーキータイプ)からのエネルギーが流出してきます。室温で水素原子の核融合反応が起きるとされている常温核融合理論とは違い、錬金術のアルス・マグナ(黄金錬成)に通じる道でもあり「神ならぬ身にて天上の意思に辿り着く者」とし、運の秘密になります。なお、2018年12月現在でも常温核融合は実用段階には至っていないようです。
夢を持つということは三次元社会を超えた視点が生きていることであり、自我と魂の方向性が一致しているときなのです。よく耳にする「夢ばかりみていないで現実を見なさい」という言葉は、この自我社会を優位に見ることであり、また、無限の可能性を否定することでもあるのです。
夢というのは現実であり、理想を現実にできるのも人間なのかもしれません。自分らしく生きて行く道を求めていきたいものです。では良いお年を迎えてください。